コロナワクチンにはどのような種類があるのか、mRNAをわかりやすくまとめ!

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日々、新型コロナウイルスの感染者・重症者が増え、ニュースもほとんどがコロナ関連ですね。そのような中で少しわかりづらいのがワクチンの種類。ニュースからmRNAや組換えタンパクなどの種類があるのはわかるのですが、どのようなものか想像しにくいです。新たなワクチンと言うことで、今後自分たちが接種するにあたっては、中身がわからない不安もあります。

今回はどんな種類のコロナワクチンがあるのか、どの会社がどのタイプのワクチンを作っているかについて紹介し、ワクチンの1つであるmRNAワクチンを取り上げてまとめます。

↓ 前回の記事はこちら(新薬開発のステップや臨床試験のやり方についてまとめています)

↓ 前々回の記事はこちら(ワクチン開発を進めている会社の紹介と、開発の進捗をまとめています)

どんな種類のワクチンがあるのか、開発企業とセットでまとめ

まずはワクチンの種類を開発企業とセットで紹介します。下図をご覧ください。

コロナワクチンの主流はmRNA、ウイルスベクター、組換えタンパクの3種類!

この図を見ると、コロナワクチンではmRNA、ウイルスベクター、組換えタンパクの3種類が主流のようですね。

日本の厚生労働省と契約や基本合意を済ませている、ファイザー・モデルナ・アストラゼネカの3社や、国内の武田薬品工業と契約を交わしているノババックスなどの海外企業もこれら3種を取り扱っています。

以前の記事でもお話ししたように、ワクチン開発は海外の方が大きく先行しているので、日本で先に接種することになるのも主流の3種類のどれかだと思われます。摂取するより前に、ワクチンがどんなものなのかを理解しておきましょう。

コロナワクチンの種類と特徴 ~ mRNAワクチン 編 ~

ワクチンにも色々な種類がありますが、ここではコロナ関連で話題になっているものを扱います。

今回は上で紹介した5種類の内、最もイメージが湧きにくいであろうmRNAワクチンについて、まとめます。

mRNAとは?イメージはDNAの相棒!

mRNAについて厳密に知ろうとすると細胞などについての詳細を勉強しないといけないので、簡潔さ&わかりやすさ重視でイメージをお伝えします。

mRNAはメッセンジャーRNAと呼ばれ、その名の通りRNAの一種ということになります。こちらも聞きなじみがないですが、RNAはDNAとセットで出てくるもので、DNAが遺伝子情報を記録&保管するのに対して、RNAは遺伝子情報の移動・コピー・作成などの操作を行うという点を押さえてもらえればOKです。理解しやすくするために、少し例を見てみましょう。

スキャナが不調だったのでスマホカメラで撮影。
見にくくてすみません;
(ナツメ社『これでわかる!人体解剖パーフェクト辞典』より)

上はDNAの複製のステップで、細胞分裂などでDNAがどのように増えるかを示しています。
見ていただきたいのは、上のイラストのところです。DNAは2本の線がらせん状に繋がって構成されますが、DNAが増える際は、らせんが一度ちぎれてそれぞれが倍になる…と言った流れで増えます。

ただ1本1本にバラバラになった状態では、どのように増えれば良いか情報不足でわかりません。そこで、「元の情報がコレだから、このDNAになってね!」と、ちぎれた1本1本に指示を出してくれるのがmRNAです。このようにmRNAは遺伝子情報を司る、非常に重要なものだとわかります。
他にも遺伝子情報の移動を司るtRNA、DNAを作り出すrRNAなどが存在します。

mRNAワクチンの仕組み

mRNAについて、ある程度理解したところでワクチンの話に入ります。ワクチンの働きを知るにあたって、ウイルス感染について知らないといけないので、先に紹介します。

コロナウイルスに感染する仕組み

まず、コロナウイルスがどのように感染するかについて簡単に紹介します。

ウイルスは、細胞をむしばむことで感染します。下の写真のように、コロナウイルスはスパイクタンパク質というものを持ち、これが細胞と結合してウイルス情報を細胞に持ち込むことで感染します。(スパイクタンパク質についてはこちらのページを参考にさせていただきました。)

mRNAワクチンによる対策の仕組み。コピー品を作って事前にスパイクの情報を勉強させる

ウイルスに対しては免疫が機能します。免疫用の細胞は、一度経験したウイルスを2回目以降キャッチできるようになるので、おたふく風邪や水ぼうそうなどは2回目以降かからないと言われます。(これを獲得免疫と言います。また、雑多なウイルスに対する弱めの免疫は自然免疫と言います。)

↓免疫についてはこの記事でまとめています。
(昔の記事で、今より見にくいかもしれません;)

mRNAについて、上の例では細胞分裂におけるコピーの役割を担っていましたが、これを応用すると、mRNAはウイルス細胞の類似品を作ることもできます
この仕組みを利用して、注入されたワクチンmRNAが「コロナウイルスと同じスパイクタンパク質を持ってて、そんでもって身体に害がないものを作って!」と指示を出すことで、無害なコロナウイルスコピーを作ることができます。
この対コピーで経験を経ることでスパイクタンパク質の情報を覚えて免疫を獲得できるようになります。免疫が残っている限りは、細胞が本物のコロナウイルスをキャッチできるので、これで感染を防ぐことができるわけですね。

まとめ

今回はmRNAなど、コロナワクチンの種類について紹介し、その中の一つであるmRNAワクチンについてまとめました。

(本当は他のワクチンについても まとめて紹介するつもりだったのですが、分かりやすくしようとしたらmRNAだけでもそれなりのボリュームになってしまったので、別でまとめていこうと思います。)

前回、前々回の記事でもコロナについてまとめましたが、体系的なまとめを行うことでニュースで報じられる内容がわかり、その凄さが伝わってくるようになりました。

コロナについてより詳しく知りたい人は、内閣の有識者会議HPの中にある「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の資料を見てもらえると色々な情報が入手出来て面白いのでオススメです。

以上

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