中国で問題になっているウイグル人権問題とは?わかりやすくまとめ!

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こんにちは、shunです。

今回は国際ニュースとして取り上げられている中国のウイグル人権問題について解説していきます。
中国に関する出来事ですが、この記事を書いている2021年03月25日時点では世界的な問題に発展しています。

国際的ニュースになっているので、とても重要な問題であることはわかるのですが、正直なところ、ニュース番組だけでは情報が断片的で全体像がイマイチわかりにくいと感じました…(^^;

そこで今回は、そもそもウイグル自治区とは何なのか、何が問題視されているのか、2021年03月末時点での世界的な状況 などについて、要点を押さえてわかりやすく解説していきます。

ウイグル自治区とは?

中国の西にある自治区

正式名称は新疆ウイグル自治区(しんきょうウイグルじちく)と言います。

新疆は地名を表しており、現地読みではシンチャン、日本ではシンキョウと読まれます。

ウイグルは民族名です。半数はウイグル人と呼ばれる人達によって構成されています。
(残り半数は漢民族、いわゆる中国人)

自治区は中国における、地域の区切りの1つです。
日本ではあまり馴染みの無い区切りかも知れません。
この辺りをもう少し掘り下げていきましょう。

画像のソース:Wikipedia
中国の自治区って何?

中国の四川省や広東省などの名前は比較的有名だと思います。
自治区はこれら省と同じ行政区分になります。

中国では地域を大きく分けて下の4種類に分けられます。
・23の省(広東省、四川省、湖南省 など)
・4の直轄市(北京市、天津市、上海市、重慶市)
・2の特別行政区(香港、マカオ)
・5つの自治区(新疆ウイグル自治区、チベット自治区、内モンゴル自治区 など)

あくまでも行政区分上は省などと同等に扱われますが、実態は大きく異なります。
省や直轄市は中国の一部という印象が強い一方で、特別行政区は中国と別の国という印象を持つ人も少なくないと思います。
特に特別行政区と自治区は独立運動なども盛んで政治的にも中国とは少し隔たりがあります。
直近では香港における香港国家安全維持法も問題視されていますね…。

新疆ウイグル自治区の歴史

新疆ウイグル自治区は、古くから中国によって支配されていました。
隋の時代(0600年頃)頃から王朝による実効支配が始まったと確認されています。
一時期はモンゴルによって支配された時期もありましたが、ほとんどの時期で中国の支配を受けています。

正式に新疆ウイグル自治区として制定されたのは1955年なので、この呼び名は比較的新しいものになりますね。

ウイグル人権問題の問題点

新疆ウイグル自治区が中国の一部だということは、わかりました。
では、一体なにが世界的に問題視されされているのでしょうか?

一言でいうと、ウイグル民族の人達は中国政府による組織的な迫害を受けているという状況です。
以下、残虐な内容を含みますが、アメリカやEUなどが認めているウイグル民族迫害の内容をいくつか紹介します。

強制的な不妊手術や子どもの隔離など

ウイグル族の女性に対して強制的な不妊手術をしたり、妊娠がわかると強制的に中絶させられるなどとも報じられています。
他にも内容を知らせずに避妊薬を飲ませることや、同様の目的の注射などを行なっているとしています。

中国政府がこれらの行為によって、ウイグル民族自体を滅ぼそうとしていると言われています。

少なくとも100万人が収容所での生活。扱いも酷い…

多くのウイグル民族の人達が収容施設に囚われており、その数は100万人以上に登ると2016年の調査結果が示しています。

収容所内での扱いもひどく、手錠でベッドに繋がれた状態の動画が確認されたり、政府介入による組織的な拷問や強姦などの証言も上がっています。

…と、これらの情報が真実であれば、中国がウイグル民族の人達に行なっているのは、民族に対してどうこうではなく、人の生存権を侵害するような犯罪であると言えます。

~2021年03月の国際的な動き

ウイグル人権問題については以前より非難の声が上がっていましたが、各国の上層部による直接的な非難、制裁は行われてきませんでした。

そんな中、大きく動きがあったのが2021年です。
今回の件に大きな動きを見せたアメリカ・EU・中国それぞれの対応をまとめます。

アメリカ「これはジェノサイドだ!!」

2021年01月19日、アメリカの外交担当とも言えるポンペオ国務長官が「中国政府がウイグル人に対してジェノサイドを行なっている」と認定しました。

一個人としての発言ではなく、国務長官による発言なので、これは政治的な大きな意味を持ちます。

ジェノサイド(genocide)は「大量殺人、民族の集団殺戮」などを意味します。
(geno:人々 + cide:殺害)
ジェノサイドとして有名なものでは、ナチスによるユダヤ人迫害などがあり、アメリカは中国がやっていることをナチスと同種であると認めたことになります。

EU「自治区の幹部などに制裁!」

EU(ヨーロッパ連合)も人権侵害を認めています。
2021年03月22日には、関係者であるウイグル自治区管理者の幹部などに制裁を行うことを決定しました。

制裁の内容は対象者のEUへの渡航禁止や、EUの資産凍結などです。

EUによる中国への制裁はおよそ30年ぶりで、前回は歴史にも名を残す天安門事件なので、この制裁はとても大きな意味を持つとわかります。
(天安門事件(1989年):中国における民主化運動の際、政府による武力制圧で手当り次第とも言える虐殺を行なった。武器を持たないデモ隊員達を虐殺したとしてアメリカやヨーロッパが抗議した。)

中国「うそっぱちだ!対抗して制裁する!!」

これらに対して中国は真っ向から否定しています。(やっぱり)

「うそと誤った情報のみに基づいている」などとして、ヨーロッパの関係者・関係組織に中国への入国禁止や中国との商取引を禁止するなどの制裁を行うと公表しました。

産経ニュースより。この人、いつも強気なイメージだなぁ。
立場的なもので、別にこの人自身が主張しているわけではないのだけれど←

まとめ

今回は国際的に取り上げられている、ウイグル人権問題についてまとめました。

「無理やり避妊手術を行う」「収容所で酷い扱い」など、人権侵害と言われるのも納得の内容が飛び交っています。

日本政府はあまり踏み込んだ発言をしていないため、日本にとっては関係ないように感じられるかも知れません。
しかし、日本の掲げる世界平和に大きく関わる内容ですし、歴史的にも大きな意味合いを持つ事件なので、あまりにも干渉が無いのは個人的に少し寂しい気がします。

以上です

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