反対多数で否決!大阪都構想の2020年住民投票まとめ

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2020年11月01日、大阪”市”の存続をかけた住民投票が行われました。結果としては反対多数で否決、都構想ならずとなりました。今回は住民投票についておさらいしながら、否決となった理由について掘り下げていきます。

(おさらい)大阪都構想とは

注目の割には 内容を知らない人も多い

大阪都構想という言葉は度々ニュースでも耳にするため、皆さんご存じかと思います。しかし注目を集めている一方で、その内容についてはあまり知らない方が多いようです。内容について簡単におさらいしておきましょう。
(下のグラフは2020年10月末に実施された世論調査の結果です。大阪市民を対象とした調査であるのに、約1/4の人は内容をあまり知らないとの結果でした…。)

◎:よく知っている / 〇:ある程度知っている
△:あまり知らない / ✕:全く知らない
大阪都構想の概要・メリット

大阪都構想は大阪市をなくして、4つの特別区に分けます。東京23区のようなイメージですね。
市が担ってきた大規模なプロジェクトは府に任せ、福祉などの身近な内容は区が担当するとしています。現在の大阪市にも24区はありますが、特別区はこれら自治体とは別扱いになります。

メリットとして大阪府が掲げているのは「府市一体の戦略」です。府と市を一体化することで、行政のムダをなくしましょうということですね。公式HPでは大阪市のワールドトレードセンタービル、大阪府のりんくうゲートタワービルの高さ争いによる開発費用のムダを例に挙げています。

2020年の住民投票は2015年のリベンジマッチ

覚えている方もいらっしゃると思いますが、今回は2回目の住民投票になります。

2015年にも住民投票があり、この時も僅差で否決されています。その際は橋下徹さんが政界を引退されました。しかし、その後2019年04月の地方選で大阪都構想を掲げる大阪維新の会が勝利したため、再び検討され、再度住民投票を行うことになったのです。

なぜ反対多数?直前の世論調査からひも解く

結果として反対多数で否決されたのですが、理由は何でしょうか?直前に実施されていた世論調査から読み取っていきたいと思います。

(世論調査は読売新聞社が実施したもので、2020年10月23日~25日、大阪市民を対象とした電話調査で実施されました。読売新聞オンラインのURL:https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20201025-OYT1T50105/

反対派の理由:市がなくなるのはイヤ & 都構想を必要に感じない

世論調査の結果は下のようになっています。反対派で最も多い理由は①大阪市がなくなるからでした。インタビューなどでは馴染みのあるものがなくなることへの心理的な寂しさや、住所変更などの実務的な不便さを嫌う声が見受けらたので、その系統かと思われます。
他にも③無駄削減につながらない や ⑥今でも上手くいっている など、そもそも都構想のメリットを感じられないことも理由とされているようです

①大阪市がなくなるから 73%
②住民サービスが低下するから 68%
③行政の無駄削減につながらないから 67%
④新型コロナの対応など他にすべきことがあるから 65%
⑤区割りなどの制度案に不満だから 55%
⑥市と府は今でも上手くいっているから 45%
⑦その他・無回答 5%

賛成派の理由:都構想のアピールポイントへの賛同が1番

ちなみに、賛成派の意見は下のようになっています。
アピールポイントである①の二重行政の解消が主な理由のようです。また、③のように市長や知事に対する信頼から賛成している人もいるようですね。グラフを見ると、①&②の割合の高さや⑦無回答等が少ないことから、反対派よりも理由がはっきりしていることが読み取れます。

①府と市の二重行政がなくなるから 89%
②大阪全体の成長につながるから 78%
③松井市長や吉村知事が推進しているから 62%
④地域の実情に応じた政策が行えるから 57%
⑤住民サービスが充実するから 42%
⑥区割りなどの制度案が良いから 30%
⑦その他・無回答 0%

都構想は一旦終息

今回の結果を受け、松井一郎 市長は「政治家としてのけじめ」として市長の任期満了(2023年04月)をもって政界を引退すると表明されました。また都構想について吉村洋文 知事は、自身は都構想に再挑戦しない旨を述べているので、一先ず都構想の議論は終わりと言う認識で良いでしょう。

まとめ

今回は大阪都構想の住民投票についてまとめました。結果的に否決となってしまったことには、様々な要因があると思いますが、住民の皆さんに重要さや内容が伝わらなかったことが1番の敗因だと思います。個人的には「よくわからないけどYES」という回答を最も危険視していたので、今回の結果の「よくわからないからNO」という答えにはホッとしました。今回客観的に見ることで、やっぱり投票には意思をもって臨むべきだな…としみじみと感じました。

以上

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