相次ぐ犯罪でベトナム人に悪印象。外国人犯罪の実態を調査!

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2020年、群馬県を中心に相次いだ家畜・果物窃盗の犯人としてベトナム人が逮捕されました。被害総額はなんと3000万円以上。家畜の飼育や果物の栽培には時間と労力がかかるので、金銭的だけでなく産業者のメンタル的にもダメージが大きかったでしょう。
そんな中、犯人が外国人と言うことで関係のない在日外国人の方まで白い目で見られています。家畜窃盗以外にも違法薬物MDMAの密輸や違法風俗のニュースでもベトナム人が関与していましたね。
しかしふと疑問に思ったのが本当に外国人犯罪は多いのかということについてです。需要の関係上ニュースの報道は偏りがちで「実際は日本人犯罪と変わらないけど話題性からニュースで取り上げられるだけなのでは?」と思ったので、実際のところどうなのか警察庁の統計データを基に調査したので実態をまとめます。

家畜・果物窃盗事件のあらまし

まず、簡単に家畜・果物窃盗事件について記載します。
事件が起こったのは2020年夏~です。厳密にはそれ以前からこの問題は存在していたのですが、件数が急増したのでニュースで見ることが多くなりました。窃盗は群馬県を中心とした関東地方で行われていて、窃盗されたは子牛・豚・鶏などの家畜や梨などの果物でした。防犯カメラの映像などで大胆に連れ去る様子が報道されていました。

2020年08月に撮影された防犯カメラの映像

逮捕につながったのは、防犯カメラの映像に加えて、容疑者たちが豚の解体やBBQの様子をSNSにアップロードしていたからです。ベトナム人同士のSNSコミュニティでは、子豚の売買も行われていたようです。
なぜ、子豚を売買するのかについてですが文化的な理由があり、ベトナムにはお祝いごとがあった時に子豚の丸焼きを食べる習慣があるのです。しかし日本では子豚一匹が丸々販売されていないので、ベトナム人同士のビジネスとして成立したようですね。

「コロナ禍で職を失った」等、多少の同情の余地はあるかもしれませんが犯罪であることには変わりはないので、当然ながら非難の声の方が多く上がっています。本当に同情すべきは、白い目で見られる無実の在日外国人の方々だと個人的には思います。

外国人犯罪の多さは?外国人犯罪検挙数を国別に確認

本題「外国人犯罪は多いのか?」という問題に入っていきます。
結論から言うと日本人より多いです。現在日本にいる在留外国人が2%程度と言われており、一方で外国人の犯罪検挙率は全体の3%なので、単純計算で日本人の1.5倍程度の検挙率と言うことになります。警察庁HPの統計資料、「令和元年における組織犯罪の情勢ー第3章」を基に「Total件数」「国籍別検挙率」を見ると、下グラフのように推移しています。

国籍別検挙率によると、ベトナム人の増加傾向

棒グラフ犯罪件数を見ると、波はあれど減少傾向にありますね。(検挙数は2005年がピークだったようです。)
一方で国別の検挙率である折れ線グラフを見ると、青(中国人)の検挙率の低下と赤(ベトナム人)の検挙率の増加が顕著に表れています。これを見ると、ベトナム人の犯罪に対して何らかの対応が必要であるのは一目瞭然です。

ベトナム人の検挙率が増加した直接的な原因としては在日ベトナム人が増えていることが挙げられます。単純に母数が増えたので検挙率も上がってくるわけですね。法務省HPの在留外国人数に関するデータを見ると、以下のように推移しています。(グラフを作るときのミスで、年数が表示されていませんが2010年~2019年のものです。すみません)
下のグラフを見れば、赤(在留ベトナム人)が急増していることは明らかです。

2010年~2019年のデータ

外国人はどのように入国しているのか。

検挙されている外国人の人達はどのようにして入国しているのでしょうか?外国人検挙者の在留理由を、上と同じ警察庁のHPから確認しました。

在留理由で多いのは、「留学」「技能実習」「短期滞在」の3つです。中でも、ニュースで騒がれている「技能実習」は年を経るにつれて急増していることがわかります。

ニュースで聞く「(元)技能実習生」って、どんな人??

技能実習生は日本で労働をしながら技術を自国に持ち帰って自国の発展に力を尽くす人です。
厳密に言うと技能実習とは「開発途上国等の人に、日本の技術・知識を伝授し母国に持ち帰ってもらうための制度」とされており、国(厚生労働省)が支援しています。2017年に施行された法律によってきめられており、日本としては国際的な支援を目的としています。
制度の中身としては「どんな作業をやってもらうか、受け入れ側は安定した収入を保証する等の雇用条件、実習生の要件」などがありますので、興味のある方は厚生労働省のHPまで。

一方で、運用に当たっては難しいところもあり、受け入れ側が労働力として酷使するという問題や、実習生の中には「勉強する気はない」という人もいるため、双方の問題から上手くいっていかないケースも多いようです。
制度としても新しく、まだまだ改良の余地が多いというのが実情です。さらに現在のコロナ事情により、安定した雇用というのは非常に難しい状況となっています。
逮捕された人たちもコロナ禍で解雇され、本来の在留期間を過ぎた人がいるため、”元”技能実習生と呼ばれています。

まとめ

データを見てみると在日外国人の犯罪に対する対応の必要性がよくわかりました。とはいえ、在日外国人の人達を無差別に避難することは許されません。
在日外国人の方々には悪印象を払拭すべく地道に頑張ってほしいですし、日本人にはそんな彼らを「外国人」と一括りにするのではなく個々人を見ていく必要があると思います。
また、そのような関係を築くためにも、教育現場などを中心に国際交流の場を増やしていくことが大事だと思っています。

最後の方で話がそれてしまいましたが、以上です。

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